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 ベジタリアンだとか、ヘルシーでダイエットに効果的だと
言う事で 脚光を浴びて久しい精進料理。
精進料理は 雑念を捨て一心に仏道を極める修行僧のために
作られた料理をいうそうです。
 仏教では殺生が禁じられていることから 肉料理ではなく
野菜や豆類、穀物などを工夫した料理が中心となったメニュ
ーとなっていて、一見シンプルなようですが調理には随分と
手間と時間がかかるそうです。
 例えば貴重な蛋白源の大豆から 味噌、醤油、豆腐、湯葉
油揚などが生み出され 精進料理の重要な食材となっていま
す。
 簡素を装い実は緻密な計算のもとに建てられた茶室に その
面影を見ることができます。

 この近くでは 紫陽花で有名な油谷の『向徳寺』。萩の楞厳
寺が おいしいと聞きます。食べに行かれてはどうですか?
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話をしてからは早かった。
三月一日解体工事開始、土壁を壊し、腐った柱を取り替え、
補強して、七十年の埃を落とし、産土の神主さんに
お払いをしていただいた竈、お風呂、煙突を取り、大工さんが入り、
電気屋さん、大勢の左官さんが入り、サッシ屋さんが入り、
板金屋さん、ペンキ屋さん、まあ、なんと大勢の職人さん達のお陰で、
あれよ、あれよ、と思う間に、三月末完成。
昔の面影をしっかり残しつつ、梁の黒さを引き立てるように、
ベージュ色の壁がたくみに塗られ、天井は、杉板がうねる様に張られて
大工さんの技が冴える。
そして、なによりうれしいことは、どの職人さんも、気持ちの良い家が
出来たと言ってくださること。
そして、一人も怪我されることなく、完成したこと。
この改築を始めて、十五、六人の方と新しく良いご縁が出来たこと、
感謝、感謝である。
あの祖父母の小部屋は、夫のアトリエへと、変貌を遂げた。
この小部屋は、弟、妹に手の掛かる母親から、祖父母へゆだねられ
寝起きした、夫の最も思い出深い場所である。
私も書斎に欲しいところだが、ここは気持ちよく、夫に譲ることにした。
古い梁をしっかり支える新しい柱。
さて、私達夫婦が、新しい柱となれるか、遺影の父と母の顔に、
ちょっと不安のいろが、垣間見えた。


さて、限られた予算内で、補強と補修と、リフォームとを、
何処へお願いするかである。
絵画クラブの定例日。
夫は、お仲間のTさんに、
「ちょっと、雨戸を直したいんだけど、たしか、
お宅工務店でしたよね。」と、声を掛けた。
「ええ、やりますよ。」
それから、何日かして、電話がはいり、ご主人、
つまり社長さんと一緒に下見にみえた。
「雨戸をサッシにするんですよね。」
そこで夫、
「それと、こちらの母屋を見てもらえますか。
座敷のほうは、私達が生きている間どうにかもちそうですが、
こちらの水回りの、使わなくなった風呂と、壊れた竈、
広い土間と、祖父母が使っていた傾いだ小部屋、
七十年の煤に覆われた高い天井に、にょっきり突き出た
煙突二本。
出来れば、大変なことになる前に、補強と、補修と簡単な
リフォームをお願いしたいのですが、なんとかなりますかね。」
と、云いながらも、私は、嫁いできた時、薪に燻られ、
なかなか火がつかず、悪戦苦闘した五右衛門風呂を壊すことを、
また、夫は、朝一番の列車で下関まで通学するため、
母は、四時に起きて、この竈で火を焚き朝ご飯を作り、
弁当を作った。
一家を支え続けた竈は、母そのものであり、愛着は深い。
だが、触ればぼろぼろ崩れ落ちる姿を見るのも辛い。
散々考えた末だか、やはり躊躇するものがある。
雨戸だけと思ってみえた、工務店のご夫婦、
「うーん、土壁を崩して見なければ柱の状態がわからないので。」
と腕組状態。
「でも、煤で真っ黒の、この梁を生かして、昔のつくりを
なるべく壊さず、やってみましょう。」
の、力強い言葉を恃みに、元ラガーマンの社長と、油絵で金賞を
とられたアーティストの奥さんにお任せすることにした。


先日このブログで紹介したO様婦人の随筆掲載の了解がとれましたので、
3部にわたって全文紹介致します。

父を見送って三年、母を見送ってから半年が過ぎた。
主を失った母屋は、がらんと広く寒々しい。
土壁は剥がれ落ち、ゆがんできちんと締まらなくなった
窓から、隙間風が吹き込んでくる。
外に出てみると、屋根も少し撓んでいる。
このままほっておくと、遅かれ早かれ崩れそうである。
早急になんとかしなくては。
納屋を改築するとき、母屋も手をいれたかったのであるが、
母の
「私の生きている間、家はこのままにしておいて欲しい。」
と云う、たっての頼みで、触らずにきた。
母にとっては亡き夫と頑張って建てた家が、変わって
いくのを見るのは耐えられなかったのだろう。
気持ちはよくわかったので、そのままにしておいたが、
もう、限界、私達も年を取る、改築するエネルギーも、
年金も目減りするばかりである。
「もう、十五年ぐらいは、もつように、少し手をいれますよ、
いいですか。」と、父と母の遺影に手を合せた。


朝焼けがきれいだったから、午後から雨になるかなと
思っていたけど、予想に反してとっても良い天気になった。
Ⅰ様邸の内装工事も思いのほかはかどり、
O様邸玄関前スロープ工事も昔の面影がなくなる程
すき取られて、順調な仕上がりを見せている。
O様邸そばのたんぼの蓮華もあどけない笑顔で
その仕事振りを監視している。
まさに春満開!
田の草花も、野山の木々達も、空飛ぶ鳥達も、
みぃ~んないい顔で春を満喫している。
春はすべてのものに幸せを与える。
私も春のような清々しい心で、お客様に接することが
できたらいいなぁ と、いつも思っています。


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