日々の出来事を書きました。
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先日このブログで紹介したO様婦人の随筆掲載の了解がとれましたので、
3部にわたって全文紹介致します。
父を見送って三年、母を見送ってから半年が過ぎた。
主を失った母屋は、がらんと広く寒々しい。
土壁は剥がれ落ち、ゆがんできちんと締まらなくなった
窓から、隙間風が吹き込んでくる。
外に出てみると、屋根も少し撓んでいる。
このままほっておくと、遅かれ早かれ崩れそうである。
早急になんとかしなくては。
納屋を改築するとき、母屋も手をいれたかったのであるが、
母の
「私の生きている間、家はこのままにしておいて欲しい。」
と云う、たっての頼みで、触らずにきた。
母にとっては亡き夫と頑張って建てた家が、変わって
いくのを見るのは耐えられなかったのだろう。
気持ちはよくわかったので、そのままにしておいたが、
もう、限界、私達も年を取る、改築するエネルギーも、
年金も目減りするばかりである。
「もう、十五年ぐらいは、もつように、少し手をいれますよ、
いいですか。」と、父と母の遺影に手を合せた。
3部にわたって全文紹介致します。
父を見送って三年、母を見送ってから半年が過ぎた。
主を失った母屋は、がらんと広く寒々しい。
土壁は剥がれ落ち、ゆがんできちんと締まらなくなった
窓から、隙間風が吹き込んでくる。
外に出てみると、屋根も少し撓んでいる。
このままほっておくと、遅かれ早かれ崩れそうである。
早急になんとかしなくては。
納屋を改築するとき、母屋も手をいれたかったのであるが、
母の
「私の生きている間、家はこのままにしておいて欲しい。」
と云う、たっての頼みで、触らずにきた。
母にとっては亡き夫と頑張って建てた家が、変わって
いくのを見るのは耐えられなかったのだろう。
気持ちはよくわかったので、そのままにしておいたが、
もう、限界、私達も年を取る、改築するエネルギーも、
年金も目減りするばかりである。
「もう、十五年ぐらいは、もつように、少し手をいれますよ、
いいですか。」と、父と母の遺影に手を合せた。
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